Doric Lenses社製のファイバーフォトメトリー関連製品です。
ファイバーフォトメトリーの核となる蛍光ミニキューブから、システム全体を制御することのできるコンソールまで、ファイバーフォトメトリーに必要なすべての機器を用意しております。
ファイバーフォトメトリーとは、動物脳内にインプラントされた光ファイバーカニューラを通して、蛍光カルシウムマーカーでタグ付けされたニューロンに励起光を送り、その蛍光を収集し解析する方法です。ヘッドマウント蛍光顕微鏡ではタグ付けされた各ニューロンの活動を観察できますが、ファイバーフォトメトリーでは捉えられたニューロンの蛍光をすべて合わせたものがデータとして測定されます。
ファイバーフォトメトリーでは非常に弱い蛍光の変化を比較的高いノイズレベルから区別して測定する必要があります。
そこでは光源から検出器まで、システムを構成するコンポーネントを慎重に選択する必要があります。
励起光源としてのコネクタ出力LED光源(CLED)は、スペックルフリーの安定した出力と十分なスペクトル強度と多くの波長選択肢を提供します。
Ce:YAG+光源はUVまたは青色のLED光源と必要な波長にフィルタリングされたCe:YAG光源を1つの筐体に収めた光源です。500-600nmの波長域でLED光源よりも大きな出力を必要とされる場合、またはコア径の小さいカニューラを使用する場合にお勧めします。
ファイバーフォトメトリーシステムの心臓部は、蛍光ミニキューブ(FMC)です。光ファイバーカニューラとそれに接続された光ファイバーパッチコードによりサンプルに励起光が照射され、蛍光は収集されて蛍光ミニキューブ(FMC)に戻されます。蛍光ミニキューブ内で分離された蛍光は、高感度のフォトディテクターで検出されます。
蛍光ミニキューブのオプトメカニカル設計、フィルタ選択およびカップリング光学系とそのアライメント精度は、十分なSN比を確保するために非常に重要で、Doric社では高性能な蛍光ミニキューブを提供しています。
一般的には、励起光はmW程度以下の出力が用いられ、測定される蛍光はnW程度です。このような極低レベルのシグナル検出には、低ノイズの光検出器が必要です。このレベルの測定には外部からの光ノイズをできる限り絶縁することが不可欠です。光ファイバーパッチコードの被覆は光遮蔽性があるものを使用します。DCノイズは、プローブまたは光ファイバー自体の自己蛍光から発生する可能性がありますので、このノイズを抑えるために、低自蛍光タイプの光ファイバーを使用しています。またその長さを最小限に抑える必要があります。
代表的構成モデル