>>> セレクションガイド <<<
オプトジェネティクス(光遺伝学)を始めるに際して必要な基本構成部品の選択についてご参考になれば幸いです。
<光源>
GCaMPを使用する場合は、波長460-490nmのLED光源がお勧めです。
強度が必要な場合は473nmのレーザー光源がお選びいただけます。
変異型では450nm, 488nm, 520nmのレーザー光源、455nm, 490nm, 530nmのLED光源が使用されることもあります。
RGECOを使用する場合は、波長560nmのLED光源がお勧めです。
その他の光活性化タンパク質用に、LED光源では数10種類の波長を用意しております。
光源の照射対象物、強度、範囲、深度により異なるため多くの種類を用意しています。
その中でも最も一般的かと思われるサイズはコア径200umの光ファイバーを使用したタイプです。
NAの値が小さいとカップリング効率は低下しますが、照射時に光の拡がりが小さいため、高密度/高強度で照射できます。(レーザー光源向き)
より広い範囲に照射したい場合はNAが大きいファイバー(LED光源向き)を使用します。
カニューラのレセプタクルタイプは1.25mmのジルコニアフェルールが最も小さく軽量なため、
生体への負担が小さく最もよく使用されています。
光ファイバーカニューラとの接続には、基本的にカニューラと同じコア径、NAのものを使用します。
そうすることで接続損失を最小限にすることができます。
被覆のタイプは900um losse tubeが一般的ですが、生体がコードを噛むような場合は軽量の金属被覆をお勧めします。
光源との接続にも、基本的にはカニューラと同じコア径、NAのものを使用します。
光源が光ファイバー出力で、カニューラと違うサイズの場合には、
光源の出力ファイバーサイズまたはカニューラのサイズに合わせることになりますが、
どこかの接続箇所で異なるサイズで接続する必要がありその箇所での損失が大きくなります。
挿入生体の動きが大きく、パッチコードがひねられてしまう、からまってしまうような状況が想定される場合には
ロータリージョイントの使用をお勧めします。
生体の動きが小さく、そのような恐れがない場合は特に使用されない方もいらっしゃいます。
<光ファイバー コネクタ形状>
FCコネクタが最も一般的です。FCコネクタは光通信の規格であるため精度が高く、確実な接続・伝播を行えます。次に一般的なタイプはSMAコネクタです。FCコネクタより製造精度が劣りますが、コア径が大きな場合には選択肢になります。
形状が同じであれば、違うメーカーの製品を組み合わせて使用することもできます。